国際アグロ事業部(SCC)

Sumitomo Chemical Company, Limited

SPECIAL INTERVIEW 01

海外との仕事のダイナミズムを実感しつつ

グローバルなビジネス感覚を磨いていく

  • 冨士原 知仁

    TOMOHITO FUJIWARA

    国際アグロ事業部 事業企画部

  • 安西 慧

    KEI ANZAI

    国際アグロ事業部 事業企画部

経歴
  • 冨士原 知仁
  • 安西 慧
2003年入社
農業化学業務室 業務チーム
部門業績管理、原料購買、生産計画調整
2007年
愛媛工場 業務部(経理)
製品原価管理、プラント生産計画立案・調整、工場投資案件の経済性検討
2011年
海外研修
米国の大学院(MBA)に留学
2013年
Valent BioSciences LLC
経営全般補佐、事業業績企画の編成・管理、各種企画用務およびプロジェクト支援
2017年
国際アグロ事業部 事業企画部
2015年入社
健康・農業関連事業部門 業務室 業務チーム
健康・農業関連事業部門の業績管理、役員報告資料の作成、および部門運営
2016年
国際アグロ事業部 事業企画部
Q 現在の業務について教えてください。
安西 : 国際アグロ事業部事業企画部の北米チームに所属しています。事業企画部は、全世界をいくつか地域に分けて、本社の地域担当チームと各地域のグループ企業が一体となって、事業運営を行っています。
私の業務は大きく分けると三つあり、一つ目は、北米(米国・カナダ・メキシコ)事業の業績管理です。Valent U.S.A. 社(VUSA)やValent BioSciences社(VBC)などの北米のグループ企業と緊密にコミュニケーションを取りながら、北米事業の予算・予想編成および業績分析を担当し、経営幹部への報告や関係部署への情報共有をしています。
二つ目は、北米グループ企業への農薬の原体・製剤の出荷です。工場や物流担当者、現地のサプライチェーンチームと連携しながら、工場の生産量および、現地での販売状況や在庫量を考慮し、最適な数量を、最適なタイミングで出荷することを心がけています。
最後に三つ目は、VUSAやVBCなどのグループ企業の会社管理の役割です。北米事業は本社・グループ企業の垣根を越えて運営しておりますが、住友化学は各グループ企業の親会社として、彼らの会社運営を監督する責任があります。キャッシュフローや人員計画の管理、各種契約の締結などに対応しており、「困ったことがあれば、まず安西に聞こう」と思われるような信頼関係の構築を目指しています。
冨士原 : 私も同じ国際アグロ事業部の事業企画部のメンバーですが、事業部全体の管理・企画を担うグローバルチームに所属し、事業部全体の業績管理や、予算・中期計画といった経営計画の編成を担当するとともに、事業部で計画・検討・実施している各種のグローバルプロジェクトの推進・取りまとめを行っています。
業績管理や経営計画の編成という業務においては、安西さんや他の地域担当の方が取りまとめたそれぞれの地域の業績や計画を事業部全体で集計するとともに、グローバルな観点からの分析や提言も織り交ぜながらマネジメントに報告するとともに、各地域やグループ会社へのフィードバックを実施します。
また、地域をまたいだ大規模な事業計画であるグローバルプロジェクトでは、北米と欧州のグループ会社同士による協業の立ち上げや、グループ会社が他社と事業提携する際に、計画を主導する役割を担っています。
 
Q 海外と仕事をする中で、苦労したことはありますか。
安西 : グループ企業とのコミュニケーションが全て英語なのはもちろんのこと、職場環境やの働き方のスタイルの異なる北米のメンバーたちとは、同じ仕事に対しても進め方や責任分担の考え方に違いがあり、初めは苦労しました。私の依頼を、こちらの考えている通りに対応してくれないこともしばしばありましたが、緊密なコミュニケーションと粘り強く説明をしていくことで、双方の認識の齟齬をなくしていけるよう努力を続けています。
冨士原 : 業務上、世界中のグループ会社とやり取りしているため、時差の存在には苦労しています。
例えば、電話で打ち合わせをする場合、北米の西海岸とは早朝、アジア・中東とは正午から午後、欧州とは夜に行うのが、それぞれ最適です。しかし、それを一人で担うとすると、文字通り「朝から晩まで」やり取りをすることになります。
もちろん、昼夜つきっきりともいかないので、チーム内のメンバーと分担して業務を行っています。それでも、電話やTV会議で打ち合わせをする場合には、朝早く出社したり、残業したりする日もあります。
安西 : 私も、北米のグループ会社と電話会議をするときは、朝の8時に出社しています。サマータイム適用時は、もっと早い場合もあります。
冨士原 : ITツールのおかげで、海外との物理的距離を簡単に乗り越えられるようになりましたが、時差は厳然として存在します。こればかりは仕方のないことかもしれません。
 
Q 現在の業務において、印象的なエピソードを教えてください。
安西 : 先日の話ですが、夏に発生した猛烈な台風による高潮発生で、予定していた北米向けの出荷ができなくなってしまう事態が発生しました。米国向けの農薬原体を保管していた港湾倉庫が浸水被害を受け、また港のコンテナヤードも散乱したコンテナなどによって使えなくなってしまったのです。現場の港での若干の混乱から状況について様々な情報が錯綜しましたが、確定情報を冷静に抽出して状況整理を行い、北米のサプライチェーンチームに事態の説明を行うことで彼らの不安を出来るだけ取り除き、不要な混乱を防ぐことが出来ました。その上で、本社の在庫管理担当者、出荷担当者、北米サプライチェーンチームと緊密に連携し、出荷可能な在庫の確保、代替コンテナヤードからの船のブッキング、北米での農薬の製剤時期の調整を行い、北米での販売への影響を最小限に抑えて、予定した数量を出荷することができました。
迅速かつ正確な状況の把握と丁寧な情報共有の対応が求められ、海外と連携して課題を解決する仕事のダイナミックさを実感しました。
冨士原 : 現在、主要グループ会社に新たな基幹業務システムを導入するプロジェクトを実施しています。
グループ会社ごとに協力を取り付けることが、1番初めのステップになるのですが、これがなかなか大変でした。国や地域ごとに文化が全く異なるため、一様な説明では、全てのグループ会社の了解を得ることはできません。初めのうちはグループ会社のメンバーの方からいい反応を得ることができず、意見が対立し会議が難航することもありました。しかし、プロジェクトがいかに事業の拡大・発展にとって意義のあるものなのかということを、事業部全体、グループ全体の観点だけでなく、それぞれの会社の状況に合わせたメリットと併せて説明をしています。未だに試行錯誤を重ねる毎日ですが、プロジェクトの進行と併せて自分の成長も実感できるので、非常にやりがいのある仕事です。
 
Q 海外とのやり取りにおいて、どんなことが大切だと思いますか。
安西 : コミュニケーションの量と質を上げていくことが大切だと思います。
国際アグロ事業部と北米のグループ会社は別法人ではあるものの、一体となって事業を運営しています。しかし、北米との物理的・時間的距離、現地のメンバーとの仕事に対する考え方との違いから、双方の認識の齟齬が生まれることも多くあります。そこで、北米のグループ会社との電話会議を定期的に開催するようにしています。情報の共有を緊密に行いコミュニケーションの量を増やしていくとともに、どういった考え方でその仕事に臨んでいるかを伝え合い、双方の考え方や立場の相互理解に努めています。
冨士原 : 海外の方とやりとりしていると「自分の意見を明確に伝えること、それを相手に納得させること」が上手だと感じる機会は多いです。もちろん感心しているだけではなく、私自身もそういう方々に対して自分の意見をきっちり伝えて理解してもらわないことにはコミュニケーションの目的を達成できないので、まずは自分自身の意見が明確か、論理的かということを常に振り返るようにしています。
また海外とのやりとりの場面に限らない話だと思うのですが、情熱というか、仕事に対する真摯さは常に持ち続けたいと考えています。意見の内容や伝え方も大事ですが、「問題を解決したい」「事業をより良いものにしたい」という思いは海外の人にも伝わりますし、それで動いてくれることもありました。これからも「自分に何ができるのか、何をしないといけないのか」と取り組む姿勢は大事にしていきたいです。
 
Q 今後の目標について教えてください。
安西 : 現在の部署では、国際的なビジネスの流れを俯瞰的に学ぶと同時に、海外との積極的なコミュニケーションの経験を積むことが出来ています。今後は、海外赴任により現地のマーケットに近いところで仕事をすることも視野に入れつつ、幅広い視野を持った情報分析力、目まぐるしく動くビジネス環境に対応する機動力、積極的なコミュニケーション能力等、グローバルなビジネス感覚を磨いていきたいと考えています。
冨士原 : 様々な地域横断のグローバルプロジェクトに参画させていただいて2年になりますが、これまではどちらかというと既存のプロジェクトをいかに進めていくか、最適なものにしていくのかという役割を担うことが多かったように思います。今後は事業の発展のために必要な戦略やイニシアティブを自分自身で発案、実行していきたいと考えています。そのためにも今以上に事業や市場のことをもっと勉強しないといけないなと強く感じています。

One Day

  • 冨士原 知仁
  • 安西 慧
    • 8:00

      出社、北米のグループ会社からのメールチェックおよび電話打ち合わせ

    • 9:30

      チームミーティング、情報共有、資料作成

    • 10:30

      新情報システム導入計画のための外部との打ち合わせ

    • 12:00

      昼食

    • 13:00

      アジア・中東のグループ会社との電話打ち合わせ、情報共有

    • 15:00

      事業部業務室など他部署との打ち合わせ

    • 18:00

      資料作成

    • 19:00

      欧州のグループ会社との電話打ち合わせ、情報共有

    • 19:30

      退社

    • 朝はコーヒー片手にメールを確認。

    • 役員への業績報告は緊張する瞬間。

    • 「議論はわかりやすく」がモットー。

    • 8:00

      出社、北米グループ企業との電話会議

    • 9:30

      北米からのメールチェックおよび一日のタスクを整理、資料作成

    • 11:00

      国際アグロ事業部マーケティング部と北米での販売計画について打ち合わせ

    • 12:00

      昼食

    • 13:00

      出荷担当チームと北米向け出荷について打ち合わせ

    • 14:30

      チームミーティング

    • 16:00

      事業部幹部への報告、経理部や部門業務室など関連部署との打ち合わせ

    • 17:00

      北米グループ会社への連絡や依頼事項のメール、翌日のタスク確認

    • 18:00

      退社

    • 今日の予定を頭で考えつつ出勤。

    • 資料の確認は念入りに、集中して。

    • チーム会議で最新情報を共有。