会社の成長にも、
人間の成長にも
本質を追求する
姿勢が不可欠

 

私が住友化学に入社したのは1991年で、もう30年近く前のことになりますが、当時説明会や面接でお会いした先輩方の印象は、今でも心の中に強く残っています。論点を即座に把握できる頭脳の明晰さ、仕事に対する真摯な姿勢、学生に対してもおごり高ぶることのない誠実さなど、尊敬できる人が多いと感じました。こうした方々との出会いがあって、自分も入社を決断し、現在に至ります。

住友化学の社員となる上で求められる資質は、私の入社時と基本的には変わっていません。特に重視しているのが「本質を追求・把握する姿勢・能力」です。具体的に言うと、「問題の本質は何なのか」「何が真に求められているのか」を常に念頭に置いて考え、その解決法を探し、行動できる能力です。

化学メーカーのビジネスは社会的責任が大きく、かつ莫大な費用と時間がかかるものです。「今さえ良ければよい」「世の中で今これがもてはやされているから」といった短期的な観点で行うものではありません。企業としての持続的成長のためには、中長期的な視野に立つことが重要であり、そのためには本質に立ち返った議論が不可欠です。

それは人間の成長においても同様です。「自分はどんな人生を歩んでいきたいか」「そのために何をするべきか」を常に考え、行動に反映することなしには、持続的成長は望めないと考えます。

人と人との
かかわり合いの中で
楽しみを見つけられる
人が望ましい

 

本質を追求し続けられる人は、自信を持ちながらも、自分の正しさについて常に懐疑的です。そして、自分とは異なる見方・考え方をする他者に対して敬意の念を持ちます。こうした「謙虚さ・他者への敬意」も、必要な能力の一つだと思います。

住友化学は総合化学メーカーであり、さまざまな機能を持つ集合体のため、いろいろな人が協力し合って働くことで会社が成り立っています。だからこそ、他者への敬意は不可欠です。したがって、リーダーシップを発揮しつつも、チームプレイや人と人とのかかわりの中で仕事の楽しさを見つけられる人が、社員として望ましいと考えています。

また、自分が他者をリスペクトするだけでなく、「他者から信頼を得る」ことも、必要な能力です。そのためには、仕事を一定以上のレベルで遂行する、納期までに必ず仕上げるなど、まず仕事に対して「真面目」であることが大切です。

真面目というと「堅物」のようなネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。仕事への真摯な態度や確固たる信念を持ちつつ、目的を達成するためには、場合によっては臨機応変に路線変更する、そうした柔軟性を失わない姿勢こそが、本当の「真面目」さなのだと思います。

グローバル思考とは
多様性を尊重し、
受け入れること

 

住友化学は現在、海外売上収益高比率が6割を超える、文字どおりのグローバル企業です。働く社員にもグローバルな思考が求められますが、その核となるのは「多様性の尊重」です。

私はベルギーに3年半ほど赴任していましたが、特に印象的だったのが欧州の持つ多様性でした。日本人からすると、欧州を一括りにして捉えがちですが、実際は国・地域ごとにかなり異なった文化・慣習があります。ただ、欧州のビジネスパーソンは、それを自然なこととして尊重し、受け入れる姿勢が根付いていました。

こうした姿勢は、グローバル企業において非常に重要です。世界中の人々が持つ多様性を尊重し、それを受け入れてビジネスを運営してこそ、世界的な成功につながるからです。グローバルな思考は、住友化学で働く中で徐々に培われていきますが、学生のうちから多様な考え方、物の見方に触れることで、そうした感覚を培う方が望ましいと考えます。

また、住友化学は社員に対するワークライフバランスについて、早いうちから制度の整備を図ってきました。女性の出産・育児と仕事の両立はもちろん、介護休暇、勤務時間の完全フレックスタイム制も浸透していますし、主要事業所には保育所も完備されています。社内の話ですが、これも「多様性の尊重」の一側面です。

今までの自分を
見つめ直し、
将来像を真剣に考えて
臨んでほしい

 

就職活動は、学生の皆さんが「自分が最も活躍できるのはどの会社か」を判断し、選ぶ場です。と同時に、「皆さんがどんな人間であるか」を会社にわかってもらう場でもあります。

だからこそ、皆さんの今までの人生を振り返り、見つめ直してほしいと思います。「今後の人生をどう歩んでいきたいか」「この会社に入り、どのように活躍したいか」という将来像を、抽象的なイメージで構わないので、真剣に考えて臨んでください。

面接を不安に思う方も多いと思いますが、会社への迎合や、マニュアルどおりの無難な回答を用意する必要はありません。完璧な人間などいませんので、細かいことは気にせず、自分に自信を持って、素直に就職活動に取り組んでください。

最後になりますが、住友化学では応募される方々に特別な資格は求めていません。入社後の仕事を通じて、成長できる環境が整っているからです。そのなかで若いうちから責任の大きな仕事にかかわってもらいます。もちろん、その過程では粘り強い自己研鑽を求められます。

それだけに、住友化学の仕事は決して楽ではありません。しかし、その中で一つ一つ課題を達成していくことが、自身を大きく育てることにつながります。苦労を厭わず、常にポジティブな志を持ち続けられる方、新たなビジネスを生み出して社会に貢献したいという高い意欲を持っている方は、ぜひ、住友化学の門を叩いてみてください。皆様とお会いできることを楽しみにしております。