先端材料開発研究所 研究グループ(合成化学)
Advanced Materials
Development Laboratory
Organic Synthesis Group
自分なりの「プラスアルファ」を常に探して
プロフェッショナルとして成長したい
新領域創成科学研究科修了
先端材料開発研究所 研究グループ(合成化学) 有機エレクトロニクスチーム
経歴
2015年
筑波開発研究所 研究グループ(光電材料開発)
太陽電池用の有機材料の開発
2016年
先端材料開発研究所 研究グループ(機能材料開発)
太陽電池・光センサー用の有機材料の開発
2018年
同研究所 研究グループ(合成化学)
Q 住友化学を志望した理由について教えてください。
大学院では表面物理学の基礎研究を行っていましたが、学部時代は応用化学を専攻しており、もともと化学も大好きでした。そうした自分の興味・関心を満たしていた業種が、さまざまな機能材料分野を手がけている総合化学メーカーでした。また、開発している材料の機能・物性を理解するためには物理学の知見が必要であり、自分の専門性が生かせるのではないかと思ったのも、動機の一つです。総合化学メーカーも数社ある中、住友化学に決めた理由は、何より、入社試験の際に、面接官の方々と率直に意見を交わし、入社後の自分の可能性を明確に見出だせたからです。「自分を成長させてくれる会社であり、もし、自分の専門性が直接的に生かされなかったとしても、その成長した自分で会社に貢献できる」と思えたのです。どこかで漠然と抱いていた、社会人としてのキャリアへの不安も吹き飛んでいました。加えて、住友化学が自分の出身地である愛媛県創業の企業であり、以前から親近感を抱いていたことも、入社のきっかけの一つですね。
Q 現在の業務について教えてください。
入社後、一貫して光を電気に変換する有機エレクトロニクス材料の開発に携わっています。変換された電気をエネルギーとして利用すれば太陽電池になり、電気を光のオン・オフの情報として利用すれば、光センサーになります。この材料が、インク化とデバイス化という2つのプロセスを経て、軽く薄く、かつフレキシブルな太陽電池や光センサーになります。私が現在担当しているのは材料の評価試験。評価試験は、その材料が何の用途に適しているか、既存の材料と比べてどのような優位性を有しているのかなどを明らかにする工程で、材料そのものの物性評価だけでなく、インク化・デバイス化したものの評価試験も行っています。インク化・デバイス化の評価試験は、材料合成の今後の指針を開発担当へフィードバックするという点で大きな意義があり、また材料を使っていただくメーカーの方々との橋渡しとなる重要な仕事でもあります。
Q業務のやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。
有機エレクトロニクスのような機能材料の研究・開発には、多くの知を結集する必要があります。材料を作る際に有機合成の知識が不可欠ですし、その材料の機能・物性を理解するためには物理の知識も重要です。さらに、インク化やデバイス化まで視野を広げると、流体力学、表面化学の知識やプロセス技術なども求められますし、もちろん計算科学や分析技術も欠かせません。住友化学には、これらの分野の専門家が多数在籍しており、力を合わせてラボで開発を進め、最終的には工場での製造までスケールアップしていく、その過程に、化学工業ならではのダイナミズムを感じることができます。私自身も、専門家の一員として製品開発に貢献できることにやりがいを感じますし、また自分では思いもよらない考えを他の方々から得たりすることが多く、研究者として常に刺激をもらっています。やる気を焚きつけられるというか、「プロフェッショナルとしてもっと成長したい」と思いながら、日々励んでいます。
Q 仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
自分なりの「プラスアルファ」を常に探すことです。企業で働くうえでは、自分が注力すべきことだけをやっていれば良いわけではなく、他にも様々なやるべき仕事があります。忙しいときには面倒に思いがちですが、それは自分以外の誰かにとっては注力すべき、重要な仕事のはず。それらをやっつけ仕事で取り組むのではなく、自分らしさをスパイスとして忍ばせるにはどうしようか、と考えることを習慣づけています。習慣化することで、発想力や物事の本質を考える力が自然と鍛えられ、面倒だと思っていた仕事に対する楽しみを見出すこともできます。例えば、メールの応答一つとっても、自分なりの書き方や表現を工夫することで、相手に自分を印象付けられますし、仕事が円滑に進みます。こうしたことを考える姿勢は、常に自分ならではの視点を探ることにつながり、本来の業務にも好影響を及ぼしています。
Q 今後の目標について教えてください。
評価の業務は、研究・開発において何らかの「結論」を出すための指針を提示するものです。限られた期間と手段でその指針を提示すること自体も非常に難しいことですが、実は結論を出した後には「決断」を下す、という最終決定の作業があります。決断には、知識・経験や勘に基づいた先見力と、決断した後の結果を受け止める覚悟、そして、その先をどうするかを悩み、考え続ける力が必要で、とても困難な仕事です。 大きな決断は、もちろん自分一人のものでなく、リーダーや上司が最終的に下すものですが、いずれは自分もその立場になりたいと思っています。彼らの決断への姿勢をしっかり学び、自分自身の決断力も鍛えていきたいです。
Q 最後に、住友化学の魅力はどこにあると思いますか?
会社にも社員にも、確固たる哲学がある点です。会社には長い歴史に裏打ちされた哲学があり、会社を構成する社員の方々にも、仕事の場数を踏んで醸成された哲学があります。共通するのは、「高品質なものを妥協せずに作りたい」「社会に貢献したい」の2つの思いです。社会的な要請や技術革新により、化学メーカーも変革し続けていますが、そんな中でも高品質で社会に貢献できるものを作ろうとする住友化学の姿勢は変わっていません。これは私にとって、とても魅力的なことです。

One Day

    • 8:20

      出社、チームメンバーとの情報共有、メールチェックおよび予定確認

    • 9:00

      デバイス評価、物性評価などの実験

    • 12:00

      昼食・昼休み

    • 13:00

      実権データの解析、調査およびミーティング資料の作成

    • 15:30

      チームミーティング

    • 17:00〜

      メール応答、デスクワーク(知財、契約、システム関係など)

    • 17:20

      (定時)退勤または残業(デスクワーク/実験)

    • 構内を歩きながら打ち合わせ。

    • 昼食では何気ない話題に花が咲く。

    • 太陽光の入らない部屋で実験。