生物環境科学研究所研究グループ(細胞生化学)
Environmental Health Science Laboratory
Cellular Biochemistry Group
安全性評価のプロとして
新規剤開発をリードする
工学研究科 生命先端工学専攻
生物環境科学研究所 研究グループ(細胞生化学) 動物代謝テーマ
経歴
2017年
生物環境科学研究所 研究グループ(細胞生化学) 動物代謝テーマ
Q 住友化学を志望した理由について教えてください。
大学時代は、工学部に在籍しながらも、生物系の研究室に所属して生化学・分析化学を学んでいました。 就職活動では当初から、自社技術の革新が人々の生活の向上に直結している化学メーカーに魅力を感じていました。その中でも自分の専門性を生かせる会社を探していたところ、行き着いたのが、農薬の安全性などのライフサイエンス研究に力を入れていた当社でした。当社は既存の技術にとどまらず、ES・iPS細胞、トキシコゲノミクスやコンピューターシミュレーションなど、最先端の技術を活用した次世代の安全性研究にも挑戦しており、この点にも強く興味をひかれました。
Q 現在の業務について教えてください。
生物環境科学研究所は、当社で研究・開発された農薬・化学品・医薬品の、人体や環境への安全性を評価する研究を行っています。
私が携わっているのは、農薬・家庭防疫薬などの体内動態の研究です。開発化合物を投与した実験動物の血液や組織などを分析し、その吸収・分布・代謝・排泄を調査しています。つまり、化合物が体内に入った後、体内に蓄積されることはないか、もしくは毒性を発現する物質に変換されることはないかなどを明らかにする研究です。他にも、最新の分析技術を毒性発現メカニズムの解明や化合物の安全性評価へ応用するための研究にも取り組んでいます。
Q 業務のやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。
化合物の安全性を評価するためには、哺乳動物に対するさまざまな毒性はもちろん、環境に対する影響や、合成の過程で生成する不純物の評価など、膨大な数の試験が必要です。そのために、それぞれの分野の卓越した専門家たちが知識と経験を総動員して、工夫を凝らし、知恵を出し合います。
このような仕事のやり方は、単独あるいは専門性の近しい少人数での研究が中心だった学生時代には、経験したことのないものです。「多くの人が一つの目標に向かって努力する」という過程そのものにやりがいを感じながら、自分がその一員として、世の中へ貢献できていることに大きな充実感を覚えます。
Q 仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
大切にしているのは、常にプロフェッショナルとしての意識を持つことです。
安全性研究の業務は、場合によってはヒトや環境に大きな影響を与えかねない、非常に責任のある仕事です。また、化合物登録のために国内外の政府機関に提出した試験結果は、長い期間利用されることになります。そのため、年次にかかわらず、その道の専門家としての意識を高く持ち、責任感を持って仕事に取り組むことが重要だと感じています。
また、時間を有効に使って研究を進めることも心がけています。業務の中心は研究ですが、化合物の登録申請に必要なデータ取得や結果概要書作成などの業務も、滞りなく進める必要があります。企業の研究者として、日ごろから計画を立てて効率的に業務に取り組み、次世代技術の開発研究ができるよう努力しています。
Q 今後の目標について教えてください。
独自のアイデアに基づく研究テーマを立案し、自らが研究をリードすることで、新規剤開発に役立つデータを取得することが大きな目標です。
そのためには、専門性を深めることだけでなく、世間や社内で求められていることを察知するための専門分野を超えた幅広い知識・経験が必要です。また、周囲の人を巻き込むだけの信頼も不可欠だと考えています。
まずは目の前の業務に精一杯取り組み、専門家としての十分な実力を身につけたいと思っています。さらに学会・講演会などにも積極的に参加し、最新の研究や異分野にも精通する人材を目指していきたいと思います。
Q 最後に、住友化学の魅力はどこにあると思いますか?
自分自身の引き出しを増やせる会社であることが魅力だと思っています。
入社して間もない頃、ある実験結果を会議で報告する機会がありました。その際、ただ結果を提示するだけになってしまい、開発に及ぼす効果や影響までとその先の考えには及びませんでした。結果の提示だけでなく、「得られた結果がどういう影響を与えるか」「結果を受けて次にどうするべきか」など、結果のさらに先を考えるのが研究者の大きな役割だと実感しました。
上司や先輩の方々がアドバイスやディスカッションの場を与えてくれていることで、こうした失敗も役に立ち、今まさに、研究者としてだけでなく、人間としての引き出しも増やしている最中だと思っています。

One Day

    • 8:30

      出社、メールチェック

    • 9:00

      前日に実施した実験結果の解析

    • 11:00

      上司へ実験の進捗状況を報告、次回の実験計画作成

    • 12:00

      昼食

    • 13:00

      実験

    • 15:30

      関連部署と研究についての会議

    • 16:30

      研究や化合物登録に関わる文献調査

    • 17:20

      退社

    • 機器の取り扱いは手慣れたもの。

    • チーム内の打ち合わせは和やかに。

    • 測定前の試料に不具合がないか念入りにチェック