健康・農業関連事業研究所研究グループ(プロセス化学)
Health & Crop Sciences Research Laboratory Process Chemistry Group
化合物の製法ルート探索から
工場での製造に至る幅広いプロセス開発に貢献する
理学研究科_化学専攻(有機化学) 修了
健康・農業関連事業研究所 研究グループ(プロセス化学) 1チーム
経歴
2016年
健康・農業関連事業研究所 研究グループ(プロセス化学) 4チーム(大分)
農薬製造に関する工業化製法開発
2018年
同研究所 研究グループ(プロセス化学) 1チーム(宝塚)
農薬製造に関する初期製法開発
Q 住友化学を志望した理由について教えてください。
学生時代に研究していた有機合成の分野が大好きで、今後も有機合成の研究を続けたいと考えていました。しかし、研究室に残るよりも、「もっと直接的に多くの人々のために役立つ人材になりたい」という思いが強く、有機合成の専門性を生かせる化学メーカーへの就職を志望しました。
さまざまな企業の話を聞きましたが、最も印象的だったのが当社でした。他社の専門家の方々のレベルの高い話を聞きましたが、当社の方々は専門家であるのはもちろん、仕事を楽しみながら行っていることも伝わってきました。せっかく就職するのならば、「楽しんで仕事をする方が絶対に良い」と思い当社への入社を決めました。
また福利厚生が充実しており、将来、子どもができた際にも働きやすいだろうと思えたことも理由の一つです。
Q 現在の業務について教えてください。
入社以降、探索研究で見出された農薬原体として有望な化合物を、安定した品質で、かつ安全・安価に製造するためのプロセス開発に携わっています。目的化合物の合成法を一から考えて作り上げる初期のルート探索から、プロセスの振れを想定したデータの取得や工場の試製造立会いまで、その業務は広範です。
最初の2年間は、大分工場内の研究室に在籍していました。担当していたのは「基本製法は決まっているが、より高いレベルで安全・安定的に製造するためにどうするか」という、工場での製造を見据えたプロセス開発です。ときに工場側とも協議しながら行っていました。
現在の部署で担当しているプロセス開発は、「この化合物を製造するのに、何の原料からどんな反応で作っていくのか」という初期製法の検討が中心です。使う試薬の安全性やコストの制約があるなか、専門誌に投稿できるような斬新な手法を見出す成果を求められています。同じプロセス開発でも、大分工場での開発とは大きく異なります。必要な知識も異なるため、実験の合間に勉強し直している最中です。
Q 業務のやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。
課題を解決して研究をうまく進めていくことはなかなか容易ではありません。しかし、苦労も多い分、自分の考えた仮説どおりに実験が成功したときや、課題を解決できたときの喜びは格別です。こうした、日常の小さな喜びの積み重ねがやりがいにつながっています。
また、収率向上や工程数削減、廃棄物量の削減など、日々の業務課題を解決していくこと自体が、高品質・安価な農薬の供給に寄与します。さらには食糧問題の解決や、環境負荷の低減など社会への貢献にもつながっていきます。自分の仕事が人の役に立つことを目に見えて実感できるのが、この仕事の大きな魅力であり、やりがいでもあります。
Q 仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
いくつかありますが、まずは何事も楽しむことです。
ずっと仕事を続けていくのであれば、その仕事自体を楽しめた方が幸せですし、プラスの方向に考えた方が良い成果につながるはずだと信じています。そのため、小さな目標を日々設定して、モチベーションを切らさない工夫をしています。また、「ディスカッションがうまくいって何か新しい発見ができそう」「面白いアイデアを思いついた」など、日々のちょっとしたことに喜びをやりがいに感じられるよう心がけています。加えて、常に明るい雰囲気でいることも大切にしています。より快適に仕事ができればモチベーションが上がりますし、良い結果につながるはずです。笑顔で話し、些細なことでも感謝の気持ちを伝えることで、場を明るくすることを意識しています。
Q 今後の目標について教えてください。
化合物の製法ルート探索から製造スケールに至るまで幅広く対応できる人材となり、自分が携わった化合物を一つでも多く世に送り出すことが目標です。そのために、プロセス開発についてもさまざまな業務を経験したいですし、プロセス開発以外の広範な知識を修得していきたいと思っています。
また、周囲の上司や先輩の方々を見習いながら、さらに効率を上げた研究を追求したいと考えています。最終的には、後輩から「こんな人になりたい」と思ってもらえるような先輩になりたいです。これは「もっと多くの人々のために役立つ人材になりたい」という、学生時代から抱いていた将来像にもつながります。
Q 最後に、住友化学の魅力はどこにあると思いますか?
相手を気遣う心を持った人が多いところが、当社の魅力だと思います。
最初に配属されたのが工場での製造に近いプロセス開発の部署で、研究するときの視点や実験方法も学生のころと全く異なっており、「本当にこのままやっていけるか」と戸惑い、心配になったことがありました。
しかし、周りの方々がとても温かく見守ってくれて、躊躇なく質問できる雰囲気を作ってくれました。「何でも聞いてくれ。聞くことで君がどんどん仕事を覚えて、次につながるのなら、それが僕の役目だ」という当時の上司からの言葉は今でも印象に残っています。
相手の気持ちを考えられる人が集まっているおかげで、それが確固たる社風になっていることを実感しています。

One Day

    • 7:30

      出社。メールチェック、試薬や器具などの実験準備

    • 8:00

      実験開始

    • 10:00

      反応の分析、空き時間にデスクワーク(実験データのまとめ、文献調査)

    • 12:00

      昼休み

    • 13:00

      ミーティング(同じテーマのメンバー間で、翌週に予定する実験の条件や使用試薬の安全性について議論、確認)

    • 16:00

      器具の片付け

    • 17:00

      デスクワーク(実験データのまとめ、ディスカッション、実験計画の立案)

    • 18:00

      退社

    • 念入りに準備してから実験を開始。

    • 和やかに談笑しながらチーム会議。

    • 実験の空いた時間にデスクワーク。