知的財産部
Intellectual Property Dept.
主体的に提案し、利益につなげる
知的財産のプロフェッショナルを目指す
知的財産部
経歴
2011年
知的財産部
知財出願・権利化グループ
Q 住友化学を志望した理由について教えてください。
学生時代は、核酸医薬へ応用可能な人工核酸について研究していました。その分野の研究者として就職する道もありましたが、それよりも多くの人と協働して一つのことを成し遂げる仕事をしたいと思っていました。かつ、理系としての自分のバックグラウンドも生かせる職種を探しているうちに出会ったのが、知的財産の仕事でした。
知的財産の仕事は会社の独自技術を保護して模倣されないようにする、重要な使命を担っています。最先端技術を生み出す会社に欠かせない、縁の下の力持ちのような存在であることが、私にとって魅力的に映りました。
数ある会社の中で当社を選んだ理由は、数多くの事業分野を展開し、種々の分野の専門家の方々が働いていたからです。この会社なら、さまざまな気付きを得ることができ、自分も社会人として成長できるのではないか。そう確信し、入社を決断しました。
Q 現在の業務について教えてください。
入社してからずっと、知的財産部に在籍しています。
知的財産部の役割は、知的財産権の観点から自社の技術を適切に保護することです。主な業務は、特許出願・権利化のほか、知的財産戦略の策定、知的財産権のリスク管理、知的財産権が関係するM&Aなどプロジェクト案件への参画、知的財産についての社内教育などさまざまです。
私は、スマートフォンに使用される光学フィルムなどを各国のデバイスメーカーに提供する情報電子化学部門において、国内・海外での特許出願・権利化する業務を担当しています。具体的には、グローバルに展開し、よりスピーディーな対応が要求されるビジネス環境の下、研究・開発部門と一体となって、当社事業の競争優位性に資し、より強力な権利を獲得しうる特許出願案を策定し、各国代理人弁理士と協同して、書面化、各国特許庁への出願手続き、審査対応などを行います。
中でも、研究・開発の結果をもとに何とか権利化可能な技術を見つけ出し、出願・権利化策を研究・開発部門に提案することについて前向きに取り組んでいます。また、最近では、他社の事業動向・知財動向を調査解析し、権利化可能な技術範囲を推察し、事業部門に提案する試みにも挑戦しています。
つまり、知的財産権の創出・保護・活用について主体的に携われる仕事といえます。
Q 業務のやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。
特許出願に必要な書類を作成するとき、研究・開発部門の担当者と力を合わせて進めていきます。新たな技術にどんな独自性があるかを担当者から聞き出し、適切な形で書面に落とし込む必要があるからです。その際に、担当者が気付かなかった視点で技術の独自性を発見・指摘でき、それが権利化に寄与できたときにはやりがいを感じます。
また、必要な書類をそろえて出願しても、簡単に特許を取得できるわけではありません。厳正な特許審査があり、特許を与えないと判断された場合はその理由を通知され(拒絶理由通知)、書類を補正したり反論したりする必要があります。こうした過程を何度も経て、最終的に特許権が登録され、権利化できたときには、大きな達成感と安堵感に満たされます。
Q 仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
「当社にとって最も利益を享受できる特許出願・権利化を実現するためにどうすべきか」を常に考えることが大切だと考えています。
例えば、新たな技術を発掘したときに、まずその技術が権利化のコストに見合うかどうか調査・判断することが重要です。その際、他社へのライセンス供与の可能性も考慮して判断します。また、出願する段階では、他社が代替技術を開発できないような形で書面化する手法を検討します。さらに、中心となる技術だけでなく、それにかかわる周辺技術も含めて出願し、他社の近隣分野への進出を防止することもあります。
このように、特許出願・権利化による利益を最大化するという観点でさまざまな戦略・戦術を実行していますし、今後もさらなる利益の最大化を目指していきたいです。
Q 今後の目標について教えてください。
これまで担当してきた情報電子化学部門以外の事業部門も担当したいと思っています。
また、知的財産戦略の策定や知的財産権のリスク管理など、特許出願・権利化以外の業務にも携わり、自分が対応できる業務の幅を広げていきたいです。
将来的には、実務で培った知識・経験を生かして、より俯瞰的な視点を持って知的財産の創出・活用にかかわることのできる人材になることが目標です。具体的には、「この事業部門のこの技術は、この国で権利化するべきではないか」と主体的に提案し、会社の利益につなげられるような、知的財産の専門家になりたいと思っています。
Q 最後に、住友化学の魅力はどこにあると思いますか?
数多くの分野の専門家の方々と一緒に働けることが魅力の一つだと思います。
特許出願・権利化の業務では、研究・開発部門の担当者をはじめとする社内の数多くの方々と議論を重ねます。その際、他の方々の、自分とは全く違う視点からの意見が、新たな気付きを与えてくれることがしばしばあります。そして、それは私の知的財産の専門家としての幅を広げ、成長につながっています。
私の入社理由の一つである、「さまざまな気付きを得ることができ、自分も社会人として成長できるのではないか」という確信が、現実となっていることを日々実感しています。

One Day

    • 9:00

      出社、メールチェック、打合せ資料の確認

    • 9:30

      新規出願の内容及び進め方について、発明者と打ち合わせ

    • 11:30

      打ち合わせを基に今後の進め方を上司に報告

    • 12:00

      昼食

    • 13:00

      国内の審査対応について、応答書類の作成・見直し

    • 15:00

      海外の審査対応について、海外代理人との電話会議

    • 17:00

      電話会議の結果を踏まえ、今後の対応について上司と打ち合わせ、資料作成

    • 18:30

      翌日のToDoリストを作成して退社

    • 出願書類は何度も念入りに確認。

    • ときには一人でじっくり考え事。

    • 今後の出願日程を打ち合わせ。