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上司×部下 対談

「若いうちから多くの責任ある仕事を担ってもらうことで、社会人としての成長を促す」という企業風土のある住友化学。その礎となっているのは、上司と部下の間にある深い信頼関係です。このページでは、プロフェッショナルスタッフとして2020年度に採用された新入社員と、その直属の上司に、お互いの印象、仕事のやりがいや大変さ、上司から見て成長を感じる部分などを、率直に語り合ってもらいました。

  • 現在の業務と、
    入社のきっかけを教えてください。
    H・T:
    入社後、現在の職場である大分工場の製造課に配属されました。最初の5カ月間は製造現場で3つの製造ラインの交替勤務に入って実習を経験し、全5製品の製造業務に携わりました。現在は、生産能力向上のための製造現場の改善・合理化の業務を担当しています。
    入社を決めた大きな理由は、大学で専攻していた化学の知識を生かしたいと思ったからです。また、工場見学のときに、実際に働いている製造技術スタッフの方から「この仕事ではスタッフ同士のつながり、コミュニケーションが大切」との説明がありました。私は高校、大学と硬式野球をしていて、大勢のチームメイトとコミュニケーションをとり、協力し合いながら目標に向かって努力した経験があったので、自分に向いているのではないかと思いました。
    M・S:
    Tくんは、彼自身の持っているポテンシャルが現在の業務に向いていると感じています。まず、とても真面目ですし、硬式野球をずっとやってきたからなのか、多くのスタッフたちとコミュニケーションをとるのも上手です。どのスタッフにも物怖じすることなく接し、いきいきと仕事に取り組んでいるように見受けられます。
    入社して最初に感じたことは?
    H・T:
    常に高いレベルで仕事が行われている、ということです。職場の方々は、高いプロ意識とモチベーションを持って業務に取り組んでいて、思わず感動しました。また、わからない点を質問すると、的確かつ丁寧に説明してくれます。その知識の豊富さにも驚かされました。
    M・S:
    プロ意識とモチベーションの高さは、当課で主に製造している製品が医薬中間体※1であることが理由の一つかもしれません。医薬品の原料になる医薬中間体は、GMP※2という製造国際基準に則って製造しています。これはとても厳格な基準です。医薬中間体は最終的には患者様の体内に入るものなので、異物混入や品質異常は絶対に許されません。このため、製造に携わるスタッフたちの意識も高くなりますし、業務中は高い緊張感を持って臨んでいます。Tくんも、「厳格な基準のもとで製品をつくる」という仕事はどういうものかを、われわれの取り組む姿勢を通じて、感じ取ってくれているのだと思います。

    ※1医薬中間体:原薬を作るための途中段階の製品(中間材料)
    ※2 GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理の基準
  • 上司についての印象や、強く心に残っているエピソードは?
    H・T:
    最初は「優しそうで、よく話す方だな」と感じました。業務時間以外は優しいですが、やはり業務中は厳しいですね。
    M・S:
    Tくんには、あえて厳しく接しています。彼はプロフェッショナルスタッフとして採用され、いずれは他の製造技術スタッフたちに対し適切な指導・指示をする立場になっていきます。そのためには、彼らから十分な信頼を得ることが不可欠です。だからTくんには、彼らのお手本となるべく、仕事での一挙手一投足に緊張感を持てるようになってほしいと思っています。だから、今後も厳しめに接していきますので、覚悟してください(笑)。
    H・T:
    はい(笑)。また、当課は40名ものスタッフが在籍していますが、全員が課長をとても頼りにしていて、とてもあこがれます。
    M・S:
    Tくんも私も、午前8時から午後5時までの昼勤ですが、その他の交替勤務に従事するスタッフたちの多くは夜や早朝に働いています。所属する40名全員と円滑にコミュニケーションをとり、一丸となって業務を完遂することは容易ではなく、相当な努力が必要となります。私自身も、これだけ多くのスタッフたちを率いるのは初めての経験です。
    まず、意識していることは、オン・オフのメリハリをつけて、スタッフたちが仕事しやすい雰囲気をつくることです。休憩時間には、仕事以外の話題を私から積極的に話しかけています。スタッフたちは年齢層も幅広いですし、それぞれ異なるバックグラウンドを持っているので、私の方から、彼らの胸のうちに飛び込んでいくべきであると考えています。仕事とは関係ないことを話すなかで、業務を行っているときには見えてこないような、お互いの意外な性格を知ることができますし、仕事を進めるうえでのよい刺激になっています。スタッフたちの良いところや、特徴をどれだけわかっているかということは、管理する者にとって、もっとも大切なことの一つだと思います。
    また、スタッフたちには、依頼する仕事の背景や目的をしっかり説明し、やってもらうべきことを明確化して伝えています。これもまた、指導・指示を行う者としての絶対条件だと確信しています。最近は、私の要求する以上の内容の業務報告が増えてきており、課のリーダーとしての私の考え方が伝わりつつあるようで嬉しく思っています。
  • 業務に携わるようになって、大変だと思うことは?
    H・T:
    プラントについて必要な知識の多さに驚いています。入社するまでは、「勉強はある程度すれば、なんとかなるだろう」と軽い気持ちでいましたが、実際には設備、部品、原料など多くの分野の知識が必要でした。勉強することが多く毎日が大変です。
    M・S:
    私も同じでした。入社したのは25年前ですが、「自分がいかに何の知識もないか」を痛切に思い知らされました。だからこそ、必死になって必要な知識を学びましたし、何にでも手を挙げて積極的に取り組んだ結果、3年経った頃にようやく知識が身につき、正しく理解できるようになりました。
    H・T:
    配属された直後、課長から、「3年間は、仕事のことを一日中、がむしゃらに考えるべき。それによって知識が増え、自分に自信が持てるようになり、将来の仕事に向かう姿勢の基礎となる」と言われたことが印象に残っています。
    M・S:
    それも、私の経験によるものです。「仕事のことを第一に考え、没頭する期間」をある程度持つことが、社会人にとって必要だと考えているからこそのアドバイスです。もちろん、プライベートを大事にしたうえで、ですが。
    私が入社直後に配属された部署は、ある製品の生産能力が設計値を達成できていないことが大きな課題でした。最初の3年間は、まさしく仕事のことだけを考え、課題解決のために奔走し、最終的に生産能力の改善に成功して、社内で表彰されました。そのときも嬉しかったのですが、数年前に三沢工場に在籍していたとき、その当時ともに仕事をした研究開発スタッフの方が上司として着任され再会し、「あなたのあのときの奮闘ぶりのおかげで、私たちはとても助かった。ありがとう」と言ってもらえたとき、思わず目頭が熱くなりました。辛かったけれど、あの仕事をやりきってよかった、と心から思いました。
    私のように、Tくんにも困難な業務を遂行することを通じて得られる大きな達成感を感じてほしいと願っています。ある程度の期間、仕事に没頭する生活を過ごしてみることで、それをしなかった人には経験することのできない、かけがえのない喜びと大きな成長を得ることができます。その経験は以後の仕事の糧になりますし、苦しいときの励みにもなるはずです。
  • 入社して成長を感じる部分は?
    H・T:
    積極的に業務に取り組むようになったことです。入社してしばらくの間は受け身になりがちで、自分から意見や質問をあまり言い出せずにいました。しかし、製造現場での実習を経て、わからないことや気になったことを自分からその場で積極的に聞かないと、なおざりになってしまうと痛感しました。また、自分の意見を述べるためには知識が不可欠であるとも感じたので、積極的に意見を述べられるように知識も増やしていきたいと思います。
    M・S:
    先日、単位操作の自動化を検討する会議で、Tさんに業務進捗を報告してもらったのですが、現状の問題点と課題、化学工学計算で裏付けされた反応制御の改善案が的確にまとまっていて、感心しました。現場でも、日常的に自分の目で確認していますし、運転オペレーターと綿密に相談している様子もしばしば見受けられます。実習での経験をもとに、積極的に業務に取り組んでいることがわかります。モチベーションの高さが業務の質に反映されつつあるので、あとは知識と経験を徐々に上積みしていき、技術者として順調に成長していってほしいですね。
    今後、チャレンジしたいことは?
    H・T:
    いずれは、工場全体の合理化の業務に携わりたいと考えています。工場全体の合理化は、製品の競争力を高めるうえで重要な仕事です。そのためには、工場全体についての知識を深める必要があり、設備やプロセス、防災面での知識に加え、製造原価の計算なども理解しないといけません。これから一つひとつ勉強していきます。また、いずれは課長と対等に仕事面で議論できるようになりたいと思っています。
    M・S:
    あと5年は待ちますが、早くしてくださいね(笑)。とはいえ、彼を技術者として一人前のレベルに引き上げていくのは、私が上司として課せられた、大きな使命の一つでもあります。そのための努力は惜しまないつもりです。

One Day

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  • H・Tさん

  • M・Sさん

  • 8:00 ラジオ体操の後、朝礼。
    課長、副課長を交えた朝のミーティングで
    情報共有および業務内容を確認。
    業務指示を受ける。
  • 9:00 生産能力改善や自動化のための技術検討、
    資料作成。課員との打合せ。
    社内技術資料の調査。
  • 12:00 昼食
  • 13:00 生産能力改善や自動化のための技術検討、
    資料作成を継続。製造プラントの点検も欠かせない。
    ISO9001、ISO14001文書改訂業務などの業務。
    課長、副課長への業務進捗報告。
  • 17:00 退社
  • 会議のための資料づくりは「誰にもわかりやすく」を心がけている。

  • 効率化のための議論はいつも白熱。ついつい時間を忘れることも。

  • 健康に配慮して自転車通勤。通勤中に頭を仕事モードに切り替え。

  • 7:00 出社。メールチェック、
    本日のTODOリストを確認
  • 7:30 製造部長と打ち合わせ、
    夜勤のスタッフたちにあいさつ
  • 8:00 ラジオ体操の後、朝礼。
    朝のミーティングで情報共有
  • 9:00 他部署への報告資料作成、
    リモート会議出席
  • 12:00 昼食
  • 13:00 工場安全パトロール
  • 13:30 各種資料の作成、課員の業務分担、
    育成などマネジメントの検討
    製造記録書のチェック、承認
  • 15:00 部下の業務進捗状況確認
  • 16:00 製造課長会議へ出席
  • 17:00 退社
  • M・S

    大分工場 第二製造部
    第八製造課 課長

  • H・T

    大分工場 第二製造部
    第八製造課
    2020年3月
    工学部 応用化学科 卒