ともに歩む
パートナーとして、
事業部が
実現・達成
したいことを
法務・コンプライアンスの
専門家として
サポートする
【入社動機】
総合化学メーカーならではの事業の裾野の広さ
就活中にはさまざまな業界を見るようにしていましたが、その中で研究・開発したものを製造して販売する、メーカー(製造業)の「地に足の着いた実直さ」に心惹かれました。
メーカーといえば「一般消費者が手にする消費財を取り扱う消費財メーカー」のイメージがありました。しかし、企業研究を進めるうちに、消費財メーカーに素材や原料を提供する化学メーカーの存在を知るようになります。
たとえば、一言で化学製品といっても、農薬や医薬品の有効成分として使われるものから、スマートフォンのディスプレイ材料として使われるものもあります。このような、化学メーカーの「事業の裾野の広さ」を魅力に感じ、化学メーカーの中でも総合化学メーカーを中心にエントリーしました。
総合化学メーカーの中で住友化学を選んだのは、学生時代より海外志向が強く、海外展開をしていることに興味を引かれたこともありますが、社員の人柄に魅力を感じたことも大きな理由です。説明会や選考を通してさまざまな年代の方とお話する中で、どんな質問をしてもきちんと受け止めて考え、答える姿勢に誠実さを感じ、入社を決めました。このとき受けた印象は今でも変わらないですね。
【仕事内容】
「法務・コンプライアンスの専門家」として事業部門とともに事業を進めるパートナー
契約やプロジェクトのサポート、紛争処理、クライシスマネジメント、コンプライアンス、ガバナンスに関する業務など、法務部が行う業務は多岐にわたります。若手の頃は契約業務を中心に行っていましたが、経験を積むにつれ、海外の大規模プラント向けに技術ライセンスを行うプロジェクトや、重要提携先への出資を行う案件、新しく合弁会社を立ち上げる案件など、規模が大きく重要な案件を担当することが多くなりました。
法務部は「法務の専門家」と言われることもあるのですが、同時に、会社の一員として、事業部門と一緒に事業を進めていくパートナーという側面も強いと思っています。
契約書を作成する際はもちろん、M&Aや出資といったプロジェクト案件を含めて事業部の担当者と一緒に法的な部分を中心として、ビジネススキーム全体も検討を行う。それが私たちの役割になります。
また、コンプライアンス体制の導入や運用も法務の重要な役割となります。住友化学グループはコンプライアンスを企業経営の根幹と位置付けて、法令や企業倫理の遵守を徹底しています。法務部では、コンプライアンス徹底のため、教育活動を行ったり、日ごろの契約審査の際においても取引にコンプライアンスリスクが潜んでいないかの確認などを行います。
【やりがいを感じたエピソード】
コンプライアンス体制を一から作り上げたシンガポールでの経験
法務の拠点として、現在は東京本社の法務部を中心に、北米、南米、中国、シンガポール、欧州に拠点があり、拠点間でのやりとりを頻繁に行うなど日々グローバルに業務を行っているのですが、私自身、入社6年目からシンガポールの拠点に出向し、約4年間現地で業務を行った経験が非常に印象に残っています。
東南アジア各地にある関係会社の法務コンプライアンス全体の業務を統括する「地域統括拠点」を立ち上げるための要員として現地へ赴きました。
現地の社員がもともと独自でビジネスをしているところに、グループ全体の方針で「法務やコンプライアンス体制を入れましょう」と乗り込むわけなので、相手にこちらの考え方を受け入れてもらうのはなかなか大変です。仕事を円滑に進めるためには、まずは現地社員との関係を築く必要があり、マレーシアやベトナムなど、担当する地域の関係会社に通って社員と対話を繰り返しました。そうして国も文化も異なる相手との関係が築かれていくうちに、だんだんとコンプライアンス体制の導入に理解が得られるようになりました。
ちなみに、就職活動時には海外志向が強かったものの、いざ実際に海外に行くとなると「本当にやっていけるのか」という不安もありました。しかし、実際に海外での業務を経験してみれば、海外で見知らぬ人たちと互いに理解しあい協働していくことは非常にエキサイティングで得難い体験でしたね。
【今後の展望】
再び海外で法務に関するキャリアを深め、会社に還元したい
入社以来、グローバルに事業を展開する企業の本社の中枢で仕事をしてきましたが、年次を重ねていろいろと責任ある仕事も任されるようになりました。
今後も引き続き法務部でキャリアを積んでいこうと思っています。一方、徐々にではありますが、マネジメントに近い目線を持つことも意識できるようにはなったので、可能であれば、またどこかの海外拠点に赴任して、以前とは異なる、より高い立場での経験を積みたいとも思っています。
そうすることで、以前シンガポールで若手メンバーとして仕事をしていた頃よりも視野が広くなり、以前とはまた違った視点を持てるようになるのではないかと考えています。そうして得た知見や経験を、会社にも還元できればいいと思っています。
【大切にしている軸・価値観】
どんな仕事にも付加価値を与えたい
どんな仕事をするときにも、自分としての付加価値を与えることを大切にしています。
たとえば、事業部門が「こういうスキームでやりたい」と言っていても、それが法的な面からリスクがあるということもあります。
その場合に、ただ「NO」というのではなく、事業部門の担当者と議論を重ねて何を実現したいのかを聞き取り、「こういう代替案も考えられる」「こちらのほうが有利になるのではないか」と、自分なりの考えを提案、アドバイスすることを心がけています。