多様な業務経験を通じて広い視野と経験を培い、将来、会社全体や部門全体に影響しうる重要な役割を担い、グローバルに活躍することが期待されるクリエイティブスタッフ。

この採用区分で入社した人はどのように働いているか、具体的なイメージを膨らませることを目的に、2022年4月入社のクリエイティブスタッフ5名の座談会の様子をお届けします。

座談会の内容

●入社前後のイメージギャップ
●現在の業務内容
●業務の中で頑張っていること
●業務の中で大切にしていること
●就活生へのメッセージ

参加メンバー

T.Y

アニマルニュートリション事業部事業企画部
商学部卒

T.H

電子材料事業部事業企画部
社会学部卒

S.W

住化ファイナンス東日本事業部
法学部卒

K.O

大分工場総務部(人事)
教育学部卒

S.K

愛媛工場業務部
文学部卒

【座談会テーマ.01】

クリエイティブスタッフの
入社前後のイメージギャップは?

S.Kさん:

裁量の大きさと言いますか、入社早々に重要な業務を任せられることに驚きました。入社前は「さまざまな研修を受けたり、書類作成などの初歩的な業務を任せられたりするのかな」というイメージを持っていましたが、実際は配属1ヶ月後には部長への業務報告を担当するようになっていました。

T.Hさん:

私も「住友化学は大きな会社だから、経営層に業務で関わることはほとんどないだろう」と思っていたのですが、入社3ヶ月で役員に業務報告を行うことになり驚きました。就職活動をしていた頃に「1年目から責任ある仕事を任せてもらえるらしい」ということを話半分に聞いていたので、本当に担うことになるとは良い意味でギャップを感じた点でしたね。

K.Oさん:

私も2人と同じです。1年目は上司や先輩社員のサポートに徹するイメージを持っていました。ところが、いざ入社してみると、自らが前面に立って工場長から一般社員、また関係会社の方まで実にたくさんの社員に関わりながら業務に取り組んでいる自分の姿がありました。新人の自分にも業務を任せてもらえることを嬉しく思う反面、「責任をもって業務を遂行しなければ」と身の引き締まる思いもあります。

S.Wさん:

私は、チームプレイの仕事が多いことが意外でした。私が担当している経理の仕事は、入社前は「黙々とデスクワークに取り組むもの」というイメージでしたが、実際には電子稟議システム導入についてIT推進部と一緒にプロジェクトを組んで進めるなど、チームで集まって話し合いながら進める仕事も多くあることに気づきました。

T.Yさん:

私の場合は、住友化学の社員にギャップを感じました。就職活動時は「住友化学の社員は、穏やかで腰を据えて物事を考えられる人が多い」という印象があり、確かにその点はイメージどおりでした。しかし、実際に一緒に仕事をしてみると、穏やかな雰囲気の中にも仕事への情熱を秘めていて、内なる闘志を感じる社員が多いことに気づきました。それが意外でしたね。

【座談会テーマ.02】

現在はどのような業務に
携わっていますか?

S.Wさん:

住友化学グループの会社の経理業務を担っている住化ファイナンスで日々の取引承認や決算業務、税務申告などの仕事を担当しています。また、私の部署では「グループファイナンス」と呼ばれる、グループ会社に対しての金銭の貸借を行っており、グループ会社全体の資金繰りを良くする仕事も行っています。また、社内勉強会の講師役としてさまざまなテーマについて上司や先輩社員の前で発表をする機会もあります。

S.Kさん:

私は愛媛工場業務部で、経営層が経営判断を行うための会計業務を担当しています。工場製品の製造原価や製品を販売した時の利益といった情報から算出される経済性を経営者に提供し、投資案件などの検討事項の判断をしていただくことが、工場経理の仕事です。私はこれら情報収集に加えて、関係会社とのお金のやり取り、担当課予算の策定などを担当しています。また、自分の担当課の前月製造実績や現在の事業環境について、毎月部長に報告する業務もあります。報告業務を通して、自分の仕事や発言には責任を持たなければならないことを実感します。

T.Yさん:

私はアニマルニュートリション事業部事業企画部に所属しています。アニマルニュートリション事業部では畜産業に必要な飼料添加物を取り扱っており、市場が世界に広がっています。「どの地域でどれくらいの数量の製品が売れたのか」「予算に対して販売額がどれくらいだったか」などを毎月工場や営業の担当者にヒアリングして数字をまとめ、報告する業績管理を担当しています。月次の業績を踏まえて、四半期ごとに業績予測を出して、営業担当が販売戦略を見直すための判断材料の提供をしています。

T.Hさん:

私も電子材料事業部で業績管理の仕事をしています。前月までの業績予想や年初に立てた予算と差異があれば、営業担当や工場の担当者にヒアリングを行いながら差異要因の分析を行い、事業部全体の業績動向を把握したうえで上司や役員、事業部全体への共有を行うことがメインの業務です。業績管理の仕事では、営業担当や工場の担当者、部長、役員など多くの社員と関わるので、「相手はどういう情報が欲しいのか」「どういう前提を伝えれば相手が自分の欲しい情報を出してくれるのか」を考えることが大事だなと実感しています。

K.Oさん:

私は大分工場の総務部で人事の仕事をしています。人事制度運用に関する仕事で、社員の就業管理や社員表彰制度の運用が現在の主な担当です。人事では、社員の処遇に関するデータや住所・連絡先・家族構成などの個人情報を取り扱います。そのため、個人情報の取り扱いに関しては細心の注意を払いながら、業務を進めています。

【座談会テーマ.03】

業務の中で頑張っていることは?

S.Wさん:

頑張っていることは色々とあるのですが、1番を挙げるとすれば決算業務です。経理の中でも四半期ごとにある決算業務は比重が大きく、短期集中で取り組む業務になります。そんな決算業務で、私は「正確かつ迅速な決算資料の作成」を意識して頑張っています。決算資料は外部に対して公表する資料であるため、数値の間違いや提出期限の遅れがあってはなりません。そのため、丁寧にスケジュール管理をしながら、いつも以上に細心の注意を払って作業を行うようにしています。」

S.Kさん:

工場製品の製造原価に関する推移の分析、関係会社とのお金のやり取りなどの日々の業務の中で「内容・期日・精度・用途」を意識することを頑張っています。

T.Hさん:

「内容・期日・精度」はわかりますが、「用途」とはどういうことですか?

S.Kさん:

「用途」というのは、たとえば事業部から「こういう前提だったとき、この製品の売価はいくらになりますか」という問い合わせが来ることがあります。そういうときに、単に「○円ですね」と数値だけを伝えるのではなく、相手がこの情報を使って何をしたいのかという「用途」を汲み取って、どういう形で情報を提供すべきかを考えた上で返事をしなければなりません。つまり、相手の意図や目的を把握することが大事、ということですね。

T.Yさん:

業績管理の仕事で私が報告する数字は、事業部全体の販売戦略につながるものです。次の一手となる戦略を立てられるよう、「どうしてその数字になったのか」という背景をしっかり調べて説明することを心掛けています。そうすることで、「じゃあ、次はこうしていきましょう」と将来に向けた建設的な議論が生まれます。自分の説明で周りに納得してもらえたときはやりがいを感じますね。

T.Hさん:

私は工場や営業の担当者、所属部門長、役員など関わる人が多いので、「相手はどういう情報が欲しいのか」「自分が欲しい情報を得るためには、相手にどのように伝えればよいか」といったコミュニケーションの取り方を工夫しています。相手に質問されたときに答えに詰まってしまうこともありますが、そんな中でも少しずつ自信をもって質問に答えられる回数が増えてきたことに、やりがいを感じています。

K.Oさん:

たくさんの人と関わる点は私も同じです。人事という立場上、工場長から製造現場のオペレーターまで、たくさんの人と関わります。その分、いろいろな問い合わせや相談を受けるのですが、不明点や悩みはその人ごとに異なるため、しっかりと相手の状況を理解したうえでの判断や回答が求められます。例えば、男性社員から育児休業に関する相談を受けた際には、会社の制度と社員側の希望をすり合わせて、最適な申請方法や情報を提示します。自分の対応で、相手の悩みや不明点を解消できたときはやりがいを感じます。

【座談会テーマ.04】

業務の中で
大切にしていることは?

S.Kさん:

私は「自身が行った業務で社会の多くの人に影響を与える」という考え方を大切にしています。自分がやった仕事が、社内外に関わらず、どういう影響を与えるのかを考えながら日々の業務に取り組んでいます。これは自分の中での象徴的な出来事なのですが、今年の夏に自分が算出した製造原価の資料が最終的に販売価格の見直しというアクションにつながり、新聞にも取り上げられるという出来事がありました。

T.Yさん:

それはすごいですね。

S.Kさん:

自分が関わった仕事で、広く世の中に影響を与える貴重な経験ができたと思っています。今後も、自分の仕事の先を見据えながら仕事に取り組んでいきたいですね。

T.Hさん:

私は学生の頃から受験前には自分で計画を立てて毎日コツコツ勉強に取り組むタイプだったこともあり、日々の積み重ねを大切にしています。毎日やることも多く、仕事に追われてしまうことも多くあります。そんな中でも、ふと振り返ったときに、入社した頃に比べてできるようになったことや、達成したことが少しずつ確実に増えてきたと感じます。日々の積み重ねが自分の成長につながっていることを信じて、自身の業務と向き合っています。

S.Wさん:

私も「日々の振り返り」を大切にしていますね。学生の頃はあまり振り返ることはなかったのですが、社会人になってからその大切さを実感するようになりました。初めての四半期決算業務で上手くいかなかった経験を振り返り、早めの準備が必要だと考え、それを実践することで次の四半期決算業務は余裕を持って取り組むことができました。きちんと振り返りをしたからこその結果だと思います。

K.Oさん:

私が業務で大切にしていることは「前向きに仕事をすること」です。先輩からの引継ぎが徐々に終わり、今は私が就業関係業務全般を担当するようになりました。トラブルにうまく対処できなかったり、知らない分野に戸惑ったりして落ち込むこともあります。しかし、「ネガティブな姿勢でいると仕事の質にも影響する」と思い直し、前向きな姿勢で日々仕事に取り組むことを一番大切にしています。その努力は、職場の雰囲気を明るくすることにもつながると信じています。

T.Yさん:

私は「精神的に余裕をもって仕事をして、自分の業務だけでなく俯瞰的に事業全体を見ること」を大切にしています。前に下半期の業績予測をしたときに、私は自身の膨大な業務量を前に、チームの中で自分がどういう位置にいるのか、自分の仕事が業務全体の流れの中でどういう位置づけにあるのか、ということを俯瞰的に見ることができませんでした。自分が出すべきアウトプットや付加価値をきちんと把握するためにも、俯瞰的な目線を持つことを大事にしていきたいですね。

【座談会テーマ.05】

就活生へのメッセージを
お願いします。

S.Wさん:

決してブレることのない自分の軸を持ってほしいですね。会社は決まっても、配属先や仕事内容は入ってみなければわかりません。私もそうでしたが、想像すらしなかった仕事をする可能性もあります。そのときに、自分の中に何かしら「普遍的な軸」を持っていることで、その自分の軸と自分がすることになる仕事の間に共通点を見出し、やりがいを持って仕事に取り組めると思います。

T.Yさん:

私は「素直な気持ちを持ちましょう」ということを伝えたいです。「この会社はこんな仕事をするはずだ」という先入観や固定観念を持たず、たくさんの社員の話を聞いていろいろな仕事に対するイメージを持っておくことで、柔軟に対応できる可能性が増えると思います。

S.Kさん:

最初の配属先は気になるものだと思いますが、それ以上に、配属先でいろいろなことにチャレンジすることを意識してほしいと思います。社会人になってすぐに自分の思った通りの仕事ができるケースはあまりないと思うからです。だからこそ、将来的に自分のやりたいことに少しでも近づけるよう、何でも積極的にチャレンジを続けながらチャンスを待つことも大事なのではないかと思っています。

T.Hさん:

就活中にはたくさん悩むことや葛藤することがあると思いますが、それは普通のことです。私も明確にやりたいことがあるタイプではなかったので、自身の就職活動ではたくさん悩みましたし、最終的に住友化学への入社を決断する時もすごく悩みました。今もこの決断が正しかったかどうかは分かりませんが、悩みを抱えながらも前に進んできた中で、「なるようになるんだな」とも感じています。ですので、就職活動をされている方は、悩みつつも一歩でも前に進むようにしてほしいですね。

K.Oさん:

私も就職活動中は、自分の中でやりたいことがはっきりせず何度も悩みました。けれども、悩むことは決して無駄にはなりません。たくさん悩んだり考えたりすることで、将来的に「自分の考え方」や「ものの見方」に活かせることもあるでしょう。たくさん悩んだ結果、思い通りにいってもいかなくても、それを一つの糧にして、また新たな一歩を踏み出せばよいのかなと思いますね。