VALENT U.S.A.
Valent U.S.A.
SPECIAL INTERVIEW 03
グローバル企業に不可欠な
日本と海外の架け橋としての駐在員
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西浦 啓介
KEISUKE NISHIURA
Senior Financial Analyst
経歴
- 2007年入社
- 東京本社 (現・財務部)
資金調達(直接金融)、収支予算管理、外国為替・金利変動などに関するリスク管理
- 2012年
- 東京本社 経理室 決算チーム
グループ決算業務、実績予想、および開示公表資料作成
- 2013年
- 住化ファイナンス株式会社へ出向
組織変更に伴うもの、担当業務は同上
- 2016年
- Valent U.S.A.赴任
- Q 現在の業務について教えてください。
- 西浦 : 現在はValent U.S.A.の経理を担当しています。主な業務は、連結決算数値を作成し、日本へ報告することです。
Valent U.S.A.は自社で化学農薬の開発・販売を行うだけでなく、 Valent BioSciencesなど北米における複数の健康・農業関連事業法人の親会社でもあります。子会社から情報を収集し、グループ全体での連結消去や修正仕訳を行い、連結関係のデータを取りまとめた上で連結決算数値を作成します。その数値を、月次・四半期・年度それぞれの決算のタイミングで日本の住友化学に報告する、というのが業務の一連の流れです。
また、 Valent U.S.A.の親会社であるSumitomo Chemical America(SCAI)の米国会計基準での連結決算発表のサポートにも携わっています。
- Q 仕事における日本との違いはありますか。
- 西浦 : 日本には相手の状況や心理を勘案する、いわゆる「行間を読む」文化があります。赴任前は、その意識で仕事をしていましたが、米国では通用しません。業務に関して、最適解を迅速に導き出すことが常に求められ、自分の意見を率直に、かつ素早く言語化することがとても重要です。
私の場合、語学力の問題も重なり、最初はとても戸惑いました。しかし、数ヵ月が過ぎて Valent U.S.A.のスタッフと上手にコミュニケーションできるようになると、相手のことを配慮する日本とはまた異なる良さがあることに気付きました。また職場内も、上司や部下が垣根なくファーストネームで呼び合ったりと、大らかな雰囲気があり快適に仕事ができています。現在は、米国流の率直さ、スピーディさが刺激的で、心地良く感じられます。
- Q 日本での経験が役立っていると感じるのはどんなときですか。
- 西浦 : 赴任直前は、住友化学グループ全体の決算業務を行うチームに所属していました。グループ各社の決算を集め、全体での連結決算としてまとめて、証券取引所に提出する開示資料を作るのがチームの役割でした。例えるとグループ会社の各ピースを適切につなげて、一つの大きなパズルを作るような仕事です。
現在は、Valentグループ会社の数字を取りまとめて日本に報告する業務で、いわばパズルを構成する1ピースを作る業務に携わっています。日本でパズル全体を作る仕事に携わっていたおかげで、よりつなげやすい、正確な1ピースを作るにはどうすればよいのか理解しているため、現在の業務にも大いに役立っています。
- Q 海外駐在員としての自身の必要性を実感するのはどんなときですか。
- 西浦 : ほとんどの場合、駐在員として派遣される海外法人は当社のグループ会社です。同じグループとはいえ、日本と海外法人が海外駐在員なしで直接やり取りをした場合、細かな意味の共有を含めた意思疎通には膨大な時間がかかります。それは、迅速さが求められるグローバル企業の意思決定において、大きな時間のロスですし、金銭的なロスにもつながりかねません。
そういった点で、海外駐在員は日本と海外の双方の意思をつなげる架け橋であり、時間的、金銭的ロスを防ぐためにも必要不可欠であると感じています。また、米国で仕事をする中で、日本では得られない貴重な経験や知見をたくさん得ることができ、帰国後これまでの自身の成長を、会社にフィードバックさせることも大きな役割であると考えます。
- Q 今後の目標について教えてください。
- 西浦 : 自分が海外駐在で得た、細かな業務面やマインド面での経験や知見を、帰国後の業務で生かしていくことです。
例えば、赴任前にも海外とのやり取りは頻繁にありましたが、振り返ってみると、意見を一方通行的に押し付けるような部分もありました。これは海外で勤務したからこそ、気付くことができたのだと考えます。駐在経験で得た双方向的でグローバルな精神を、今後の自分の仕事にも生かし、ともに働く同僚にも伝えていきたいと思います。
One Day
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8:00
出社・日本からのメールをチェック
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9:30
米国のグループ会社と電話会議
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10:00
財務データ分析・資料作成
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12:00
昼食
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13:00
資料作成
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14:00
VUSA社内の会議
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15:00
財務データ分析・資料作成
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16:00
日本の関連部署との電話会議
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18:00
退社
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日本からの問い合わせは午前中に。
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昼食は同僚と一緒のことが多い。
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上司に子会社の財務データを報告。