会計や税務の

専門性を

さらに高め、

経理の

スペシャリスト

として

会社の収益向上や

目標達成に

貢献したい

【入社動機】

「海外展開している化学メーカーで経理の仕事がしたい」という想い×社員の人のよさ

大学では商学部だったこともあり、就活を始めた当初から経理の仕事を希望していました。また、父がメーカーの技術者で幼い頃から製造業に親近感を抱いていた中で、特に社会に広く貢献していると感じられる化学メーカーに魅力を感じていました。特に、父の仕事の都合で幼少期をシンガポールで過ごした経験があり「いずれは海外で働きたい」と思っていたことから、経理部門に配属可能性があり 、なおかつ海外展開しているメーカーに絞って企業探しをしていました。

結局、なかなか自身の希望条件に合う会社は多くなかったのですが、 その中でも住友化学を選んだ理由は2点あります。

1点めは、海外進出に積極的であることです。当社はサウジアラビアで世界最大級の石油精製・石油化学コンビナートを建設する「ラービグプロジェクト」をはじめ、さまざまな海外事業を展開しています。

もう1点は、社員の人のよさです。説明会や面接で出会った社員の方々には、対等な目線で丁寧に接していただけました。未熟な学生にすぎない自分の話に真摯に耳を傾けてくれる姿に「こんな誠実な方々と一緒にこの会社で働きたい」と強く思いました。

【仕事内容】

一貫した経理畑のキャリア、現在は事業部門の業績管理を担当​

入社後は部署は変われど、一貫して経理畑を歩んでいます。

まず東京本社の経理部で税金の計算や税務申告 などに従事したのち、千葉工場の経理チームに異動して原料や製品の流れ、数量・金額を管理する棚卸資産業務や設備投資の妥当性を判断する業務 など、ものづくりの現場に近いところで実務経験を積みました。

その後は、ラービグプロジェクトに関わるためにサウジアラビアへ赴任し、念願だった海外勤務の夢を叶えることができました。現地では、私と同じように日本から赴任したエンジニアやスタッフなど数百名をバックアップすべく、経理に加えて総務や人事、現地スタッフの教育などを行ったほか、同国における当社の対外窓口として様々な情報収集業務に携わりました。

現在は再び東京本社の経理部の業務報告チームに所属し、当社にある5つの事業部門の業績に関する報告を取りまとめる全社的な業績管理を行っています。

経理部には5つの事業部門にそれぞれの担当者がいて、当月の業績や対予算の進捗、増減、その要因などを分析した報告書を作成しています。私の役割は、各事業部門の担当者からの報告を取りまとめ、経営幹部が役員会で使用する業務報告書を作成することです。

自分がまとめた報告内容が全社的な経営判断材料の一つとなるので、この点に責任の大きさを感じるとともに、大きなやりがいにつながっています。

一般的に経理というと「数字を追う仕事」「決算書を作成している仕事」とのイメージが強いかもしれません。しかし、現在の部署は事業部門の各部署の方々から営業取引に関する会計処理などについて相談を受ける、会計・税務面での窓口としての機能も担っています。

幅広い知識が求められることはもちろんですが、ビジネスの最前線で行われている業務について経理という立場から関与・サポートし、大きく貢献できることも大きな魅力の一つです。数字を追うことも決算書を作成することも経理の重要な仕事ですが、それだけにはとどまらない奥深さ・面白さのある仕事であると、日々実感しています。

【印象に残っているエピソード】

会計基準改訂への対応と
ERP システム導入

2年ほど前、新たな会計基準への改訂の対応と、企業経営に欠かせない「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」などの資源を一括管理するためのERPシステム の導入の2つのプロジェクトを同時進行させたことが印象に残っています。

会計基準改訂への対応については、各事業部門が受けるであろう影響を調査し、それを踏まえて会計処理方針を策定、その後、その会計処理方針について監査法人と協議を重ねました。

同じタイミングで新しいERPのシステムの導入・切り替えのプロジェクトを進めることもあり、会計処理を新しいシステムでどのように実現するかについて、社内外のITチームと要件定義を進めていきました。その後は、システムを使う事業部門の方々に会計基準の変更内容や新しいシステムの使い方に関する説明を行い、新システム稼働後には事業部門の実務が問題なく回っているかを確認するフォローも行いました。

新システム稼働当初は想定しえなかったトラブルが発生しましたが、ITチームと連携してトラブル解消にあたり、無事に乗り越えることができました。

この2つは全社的にも影響が大きいプロジェクトでしたので、今でも強く印象に残るできごとです。

【今後の展望】

経理のスペシャリストになりたい

これまで、東京本社での税務業務に始まり、千葉工場や海外駐在、現在の東京本社での業績管理業務と、さまざまな部署で経理の実務経験を積み重ねてきました。

バックグラウンドが異なる方々とともに仕事をする中で身についたのが、相手の立場を踏まえて経理としての主張をわかりやすく、かつ論理的に伝えるスキルです。これは、多くの部署や事業部門との調整能力が求められる現在の業務で大いに役立っています。

こうした自分の特性を生かして、当面は経理部で引き続き会社に貢献したいと考えていま すが、一方で会計や税務関連の専門性をさらに高める必要性も感じています。そのために、最近はプライベートの時間に会計や税務に関する勉強に励んでいます。

将来的には経理のスペシャリストとして、各事業部門のサポートにとどまらず、新規事業の立ち上げや海外事業でのコスト面の合理化など、会社の収益そのものに貢献できるような人材になりたいですね。

【大切にしている軸・価値観】

仕事の道筋をイメージする

私が仕事をする上で大切にしているのは、仕事の道筋をイメージすることです。業務に取り掛かる際にはまず「ゴールは何か」「今把握していることは何か」「わからないこと・相談すべきことは何か」を整理したうえで取り組むように心がけています。

経理の業務はさまざまな部署や事業部門とかかわるものです。ミスや業務の滞留を防ぎ、円滑に業務を進めるためにも、まずは仕事の要点を整理して、業務の正確性や速度を担保することが非常に大事なのです。

経理の仕事は他の部署や事業部門の相談役になることも多いのですが、このときも相談相手の立場に立ったうえで、「ゴールは何か」「今把握していることは何か」「相手がわからないこと・相談したいことは何か」をイメージした上で相談にのぞむ姿勢を持つことがとても大切です。

経理の仕事はカバーすべき領域が多岐にわたるため、必ずしも自分一人だけでは解決できないこともあります。そういうときは、上司や他部署の専門家に相談しながら仕事を進めています。