文系出身の私でも
ITの仕事を
楽しめる
ようになった
経験を活かして、
従業員の皆さんに
RPAの
ロボット作りや
運用を
楽しんで
もらえるよう
サポートしたい
【入社動機】
文系でも活躍できるITの仕事×「ここならやっていける」との直感
就活を始めた頃、まずは多くの業界・業種を見てみようと考え、さまざまな合同説明会や企業説明会に参加していました。そんな時に住友化学のIT系の子会社である住友化学システムサービス(以下「SSS」)と出会いました。
「システムの会社は理系の学部・学科出身でないと入ることができない」というイメージがありますが、説明会では「文系学部出身のほうが多い」という話もあり、文系学部出身の私でも興味を持つことができました。
実際に入社してみると、ITに関する知識よりもコミュニケーション能力が問われる職場だということがわかりました。たとえば、住友化学グループの中で「システムを構築したい」「デジタルツールを活用したい」などの要望が上がってきたときには、具体的に相手が求める機能や相手が抱える課題をヒアリングする必要があります。また、ヒアリングした内容を同じチームのメンバーや上司、外部のベンダーに正確に伝える必要もあります。そのような点で、コミュニケーション能力が重要になるのです。
また、面接や内定前の懇親会を通して、さまざまな年代の社員とお話をする機会が他社よりも多かったように思います。他社の面接では緊張して自分を表現できないことも多かったのですが、当社の面接では社員の皆さんに明るく楽しい雰囲気で接してもらえたので、安心して臨むことができました。そのような経験を通じて「この会社で働きたい」と直感的に確信し、入社を決めました。
【仕事内容】
ITツールを使ったオフィス業務の効率化支援
入社したのはSSSでしたが、2021年7月に住友化学に吸収合併され、IT推進部に配属となりました。
IT推進部は、IT化の企画・推進や、社内のDX推進をサポートする部署です。しかしながら、あくまでもDXを推進する主体は各部署であり、私たちIT推進部はそれをサポートするのが主な役割です。
私はIT推進部のデジタルオフィスチームに所属しており、主にRPAを使ったPC上で行う作業の効率化支援を行っています。RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションのことで、PC上で行う人の手による単純作業を自動化し、代行・代替するロボットのことです。
たとえば、勤怠管理や在庫管理、データ収集・集計、問い合わせ対応などの単純かつ定期的・反復的にPC上で行っている定型作業をRPAに置き換えれば、業務を効率化することができ、担当者は人間にしかできない業務にもっと注力できるようになります。
私は、各部署の担当者がそのようなRPAを自分で作って運用できるようになるまでをお手伝いしています。社内にはITに苦手意識を持つ人もいるので、「どのように伝えれば、難しいというイメージを払拭できるか」と考えながらサポートにあたっています。
【やりがいを感じたエピソード】
RPAの社内推進活動における「お悩み相談室」の開設
今までの業務の中で、RPAの社内推進活動の業務が最も印象に残っています。
中期経営計画での重点課題にDX推進が掲げられたことから、その施策の一つとしてIT推進部では 2019年頃からRPAの社内推進活動を開始しました。IT関連部門以外の部署の人たちが自分でRPAを作って運用し、DXを推進できるようにしていくことが目的です。IT 推進部はそのサポートをすることになりました。
最初に社内でRPAに関する教育研修の場を設けたときに、その場では理解したつもりでも、実際に自分の業務に当てはめて作ろうとするとうまくいかない、という参加者が続出しました。そのため、社内のRPAの利用率も上がらず、思うように普及が進まない状況が続きました。
そこで、チーム内で利用率向上のためのアイデアを出し合い、RPAの個別指導塾「お悩み相談室」を開設することにしました。RPAで悩んでいる各事業部の社員に来てもらい、IT推進部の社員が1対1で指導しながらその場で一緒に作り上げるのです。
中には、「ITは苦手だ。ましてや自分でRPAを作るなんてとんでもない」という人もいます。しかし、こちらが寄り添いながら一緒に作業を進めることで、RPAを楽しんでもらえるようになり、結果的に自分で作れるようになる人が増えてきました。
RPAのサポートをする中で、目の前で「できた!」という喜びの声を聞くことができるのはとても嬉しいですね。各部署の人たちが、実際の業務にRPAの技術を役立てていることを見聞きすると、とてもやりがいを感じます。
【今後の展望】
困ったときには気軽に頼ってもらえる存在になりたい
さまざまな部署の社員の「できる」をサポートする活動を通じて、頼ってもらえることがとても嬉しいです。RPAのお悩み相談室を立ち上げて社内のRPAの利用率も上昇し、自分の立てた目標も達成できました。
今後は、RPA推進活動だけでなく、他の仕事にも携わることになると思います。しかし、どんな仕事であれ、困ったときには「ちょっと教えてよ」と気軽に声をかけて頼ってもらえるような人材になっていきたいですね。
【大切にしている軸・価値観】
何ごとも楽しむ姿勢を持つこと
仕事では、何ごとも楽しむ姿勢を心掛けています。
普段の仕事の全部が楽しいと感じているわけではありません。しかし、あまり気の進まない仕事でも、「この部分は楽しめるな」「こう考えると楽しめそう」など、何か楽しみを見出す癖をつけておけば、ネガティブな気持ちが多少は減る気がします。
私自身も、最初自分でRPAを作ることになったとき、「自分で本当に作れるかな?」と不安に思っていたのですが、RPAに取り組むうちに「知識のない分、一から作り方を覚えていくのも楽しいかも」と思えるようになりました。今では、RPAを作るのにすっかり夢中になっています。
仕事を楽しむことができれば、当社で長く働いていくことへのモチベーションにもなります。当社は、産休・育休制度が整っており、復職後も活躍している女性がたくさんいます。
育児により時短勤務している人が残業していたら声をかけるなど、気にかけてくれる人も多いので、安心して長く働き続けられると思っています。