購買部門の

プロフェッショナル

スタッフとして

長期的な視点を持ち、

工場の製品の

生産を支える

【入社動機】

既存の事業から新たなビジネスが生まれる期待×プロフェッショナルスタッフへの興味

就職活動を始めた当初は、大学時代に商学部で海外取引や貿易施策について学んでいたことを活かせそうな商社を対象に活動していました。ただし、実際に商社の会社説明会に参加してみると、社員の方が業務に忙殺されている印象を受け、もっと戦略・計画を立てて業務にあたるという私が思い描いていたイメージとは少し異なることに気づき、他業界にも視野を広げてみることにしました。

次に目を向けたのは、金属やプラスチックで容器を作る製造業でした。「情報社会の中においても食品や飲料などを入れる包装容器を作る仕事がなくなることはないだろう」と考えたからです。そこからどんどん上流工程に目が向き、容器を作るための素材を提供する化学メーカーにたどりつきました。

化学メーカーには1つの事業に特化している企業もあれば、1つの事業から派生した複数の事業を持つ企業もあります。当社は後者にあたるわけですが、当社も肥料の製造から派生して5つの事業ができた歴史があるので、「将来的に既存の事業や技術からまた新たな事業が生まれるのではないか」という期待がありました。

また、私が入社する年から始まったプロフェッショナルスタッフという採用区分に興味を持ったのも入社理由のひとつです。プロフェッショナルスタッフとは、「その道のプロ」として1つの職種で中長期的にキャリアを積んでいく採用区分です。「既存の育成方針にとらわれず、一からキャリアのロールモデルを作り上げるのは面白そうだ」と考え、入社を決めました。

【仕事内容】

千葉工場内で使用する電気機器の調達や工事の手配

当社の購買部には資材グループと原料グループがあり、私は資材グループに所属しています。資材購買といえば、新規プラント建設に関係する大規模プロジェクトの調達業務をイメージする方が多いかもしれません。当社では、大規模プロジェクトは東京本社の購買部が担当しています。日本各地にある工場の購買部は、日常的に発生するペンや消しゴムなどの文房具から補修・改造工事用の機器の部品まで幅広い品目を発注する役割を担っています。

千葉工場の購買部では、建屋の補修や改造などの「土建」、機械の設置や配管工事などの「機械」、電気計装機器の据付や配線工事などの「電気計装」の大きく分けて3つのラインに分かれています。私は入社の翌年以降ずっと「電気計装」の担当として、千葉工場内で使用する電気計装機器の調達や工事の手配を担っています。

稼働している工場に必要な機器や工事を遅滞なく適正な価格で発注することで、工場の安定操業に貢献するとともに、コストの低減に寄与できている実感があり、そういう意味では、縁の下の力持ちとして千葉工場の生産活動を下支えすることで、世の中に滞りなく当社の製品を提供できるのだと自負しています。

【やりがいを感じたエピソード】

新たな購買システムの導入におけるマニュアル改訂

新たな購買システムの導入に携わったことが印象に残っています。

数年前に、全社的に購買システムを刷新することが決定され、国内工場の購買担当者を中心に新システムの導入プロジェクトを進めることになり、千葉工場の窓口担当に私が任命されました。

元々、全社共通の購買システムマニュアルがあるのですが、新システムを導入すると既存の内容と合わなくなる部分が出てきます。従来の手順を新システムに適応させるために購買システムマニュアルも改訂する必要がありました。

従来の業務をこなしつつ、新システム導入に向けてあまり時間がない中ではあったのですが、生来細かいところまで気づいてしまう私は、一言一句マニュアルをチェックして「ここも変えなければならないのでは」とシステム導入プロジェクトチームに進言していました。我ながら「本当にこんなところまで見る必要があるのか?」と思ってしまうほどでした。

しかし、他工場の購買部のメンバーに、自分の指摘した箇所について「自分では気づけなかったが、確かにここはもう一度検討する必要があるね」と言ってもらえたときは、「細かくチェックして良かった」と思いました。

今まで自分の「変に細かいところまで気がつく」という性格をネガティブに捉えてしまっていましたが、今回のことで、見方を変えればポジティブにも捉えられることに気づきました。

また、「時間もコストも限られた中で最善のものを作るにはどうすればよいか」という経験をすることができました。

【今後の展望】

購買部門のプロフェッショナルスタッフとしてのキャリアを積んでいきたい

購買部では日々、様々な機器・工事を、設定された納期内で調達する必要があるため、スケジュール管理能力が求められます。また、限られた時間の中で多くの案件をこなす必要があるため、費用対効果を考えて仕事を進める習慣も身につきました。これらのスキルはどのような業務を行うときにも役に立つと思います。

今後の展望については、購買部門のプロフェッショナルスタッフとして、キャリアを積んでいきたいと思います。

サプライチェーンはグローバル化、複雑化しています。経験を積み、自部署だけでなく他部署でもこうした購買部門での経験を活用してアドバイスができるような人材になりたいですね。また、メンター的に後輩を精神面から支える役割を果たせるような人材にもなっていきたいと考えています。

【大切にしている軸・価値観】

長期的な視点を持つこと

何ごとにも短絡的なものの見方をするのではなく、長期的な視点を持つことを大事にしています。

購買部門の仕事はモノの購入や工事の発注がメインではありますが、買っておしまい、発注しておしまい、というわけではありません。一度購入・発注した取引先とは、今後も継続的に購入したりメンテナンスをお願いしたりすることを見据えて、長期的な関係を築かなければならないのです。

購買部門では「取引先とは今後の取引を見据えた長期的な関係を築こう」という意識が根付いています。

もし、相手にこちらの要望にすべて応えるように強要したりすれば、その取引先との長期的なお付き合いは出来なくなってしまうでしょう。そうならないように、私も取引先とは今後も長期的に取引を続けることを前提に、丁寧かつ公正に接するように心がけています。