チャレンジしたい職種や分野がある方が、一定範囲の業務につき、じっくり経験を積み、「その道のプロ」を目指すプロフェッショナルスタッフ

この採用区分で働くイメージを膨らませることを目的に、2022年4月入社のプロフェッショナルスタッフ4名の座談会の様子をお届けします。

座談会の内容

●入社前後のイメージギャップ
●現在の業務内容
●業務の中で頑張っていること
●業務の中で大切にしていること
●興味を持っている方へのメッセージ

参加メンバー

M.K

愛媛工場総務部
国際食料情報学部卒

K.M

生産安全基盤センター
高専専攻科電子工学専攻卒

M.M

エネルギー・機能材料研究所 研究グループ
理工学部卒

M.I

東京本社 物流部
文学部卒

【座談会テーマ.01】

プロフェッショナルスタッフの
入社前後のイメージギャップは?

M.Mさん:

入社前は、良い意味で業務範囲が絞られているイメージがありました。私は大学時代に毎日コツコツ勉強を続けて学年1位の成績を取った経験から、一定範囲の業務にじっくり取り組むプロフェッショナルスタッフのスタイルは自分に合っていると想像していました。入社後は当初のイメージどおり、業務範囲が明確で一つひとつの業務に集中して取り組みやすいことが良かったと思っています。
イメージと違ったのは「周辺分野に仕事の幅が拡がること」です。たとえば、実験で使う新しい機械の扱い方を職場で習得する必要があった際、新人の私にも手を挙げる(自ら希望する)機会があり、新たなスキルを獲得できました。これは良い意味でのギャップでした。

M.Iさん:

私は小学校から大学まで野球を続けていたので、一つの物事をコツコツ継続できることが長所だと思っています。そして、この自分の長所と専門性を高めながらある職種を突き詰めていくプロフェッショナルスタッフの働き方は合っているだろうと入社前からイメージしていました。入社後は1年目から業務を通じて専門知識を得られている実感があるので、そういった面は期待どおりでしたね。
イメージギャップがあったのは「年次関係なくチャレンジをさせてもらえること」でした。私は今の業務の中で、日本国内だけでなく海外のグループ会社とのやり取りが生じるような仕事に携われています。入社1年目からこんなスケールの大きな仕事にチャレンジできている自分の姿は、入社前には想像していませんでした。

M.Kさん:

私は一つのことをやり遂げたい性格だったので、一定範囲の業務の中で、その分野のプロを目指すプロフェッショナルスタッフの採用区分が自分には合っているとイメージしていました。実際、入社後は志望していた事務系の職種につくことができました。
イメージと異なっていたのは「仕事の幅広さ」です。実は、私はプロフェッショナルスタッフに対しては同じ仕事・決められた仕事をずっとやっていくようなイメージも少し持っていたのですが、実際はそうではないことに気付くことができました。私が所属する総務部では、物品の購入から式典の準備、土地の管理など、仕事内容が実に多岐に渡ります。

K.Mさん:

私は高専で学んだ専門知識を活かせる仕事を探していた中でプロフェッショナルスタッフのことを知りました。「学んだ知識も生かしつつハイレベルで専門性の高い仕事を任せられるのだろう」というのが入社前に抱いていたイメージです。入社後には、学んだ知識を活かす仕事という希望が叶っているので良かったと思っています。
ギャップは「仕事をしながら学んでいけること」です。私は高専時代に電子工学専攻だったので、化学の知識はほぼゼロの状態でした。知識のない自分が化学メーカーでやっていけるのだろうかという不安がありました。しかし、実際は、仕事の中で上司や先輩から知識を教えてもらうことで、この不安感を少しずつ解消できていると感じています。

【座談会テーマ.02】

現在はどのような業務に
携わっていますか?

K.Mさん:

愛媛工場内にある生産安全基盤センターというところで、プラントの運転に関わるシーケンスプログラムの設計や開発をしています。まだ取り組んでいるプラントを完全に理解しきれている訳ではないので、上司にいろいろと教わりながら日々の業務に取り組んでいます。

M.Iさん:

シーケンスプログラムとは、どのようなプログラムなのですか?

K.Mさん:

シーケンスプログラムとは、プラントにある機器を操作する手順と操作の仕方を定義しているプログラムのことです。たとえば、配管に液体を流したいときに弁を開けて、指定の流量が流れていることを確認し、異常があれば弁を閉止する、といったプログラムを制御システムに構築しておき、こちらの命令した通りに動作させます。

M.Mさん:

私は筑波にあるエネルギー・機能材料研究所のスーパーエンプラグループで、基礎データを取るための実験を行っています。スーパーエンジニアリングプラスチックは耐熱温度が150度以上と高いため、耐熱性が必要な車の部品などに使われます。また、高い加工特性を利用し、スマートフォン用の電子部品やコネクタなどにも使われています。

M.Iさん:

私は物流部の中で部門企画チームに所属し、物流費の実績や物流部門の年度目標に対する進捗状況ならびに具体的な取り組み内容をまとめた月次報告書の作成を担当しています。物流部門の各事業部担当や工場担当者に取り組み内容をヒアリングして報告書にまとめます。月次報告書は経営層にも報告されます。

M.Kさん:

私は総務部の中で様々な業務に関わっています。たとえば、小学生の工場見学の案内や、CSR活動の一環で地域の子ども向けに理科教室を開催するのも業務に含まれます。理科教室では愛媛工場で作っているディスプレイ材料の偏光フィルムを使って実験をするなど、子どもたちに化学の面白さを伝えています。

M.Mさん:

子どもたちに授業をするなんて、びっくりです。

M.Kさん:

実は、私は大学時代に教員免許を取得しています。その知識や経験を総合化学メーカーの総務の仕事で活かせるとは、夢にも思いませんでしたね。

【座談会テーマ.03】

業務の中で頑張っていることは?

K.Mさん:

私の作るプラントの運転に関わるシーケンスプログラムは、ただスイッチが入ればよいというものではなく、安全を確保するために、プログラムで動かそうとする機器の周辺状況を把握した上で、機器を動かしたり止めたりしなければならないものです。図面を見るだけではその周辺状況をイメージするのが難しいのですが、先輩や上司のアドバイスを受けながらイメージして作っています。動作確認をするときに、自分が想定したとおりの動作を確認できた時はやりがいを感じますね。

M.Iさん:

普段から何か心がけていることはありますか?

K.Mさん:

1日の業務を終えた後にわからなかったことを洗い出しておいて、毎朝チーム全員で集まる朝会で疑問点や不明点を解消した上で、その日の業務にあたるように心がけていますね。

M.Mさん:

わからないことを早めに質問して解消するのは大事ですよね。私も、実験で取り扱う機械をほぼすべて扱えるようになることが目下の目標なので、わからないことは自分で考えますが、その上で早めに質問することで、迅速かつ着実に機械の扱い方を身につけることを意識しています。

K.Mさん:

実験の仕事だと、安全面に気を配ることも大事ですよね。

M.Mさん:

実験では高温のものを扱う機会が多いので、ケガをしないように安全面には何よりも気をつけています。そのために、住友化学の「作業前に一呼吸置く」「不安全行動に対して相互注意する」「機器可動部には手を出さない」という3つの安全基本ルール(グラウンドルール)をいつも心に留めて仕事をしています。毎朝みんなで「作業前に一呼吸置かなければならない、よし!」と指差呼称して、ルールを確認し合ったりもしているんですよ。

M.Kさん:

私も、先輩や上司に聞きながら一つでも多く知識を習得することを意識しています。たとえば、土地の管理という業務では、土地にまつわる法律のことや、工事に使う図面の見方を知ることも必要です。また、愛媛工場では、工業用水の一部を地下水で賄っており、この地下水は地域の農家さんと共有しているため、これまでの経緯を知った上で地域住民との関係を良好に保つことも総務の大切な仕事です。最初は右も左もわからず苦労しましたが、一歩ずつ自分でできることが増えていくことにやりがいを感じます。

M.Iさん:

私が担当する物流部門の月次報告書は、役員、事業部、工場等関係各所にも共有しますので、内容を把握したうえで簡潔かつ的確に表現することを心がけています。報告書を作成する前には、前月までの報告内容も把握して、前提となる知識を頭に入れてから報告準備に臨むようにしています。メンバーの協力を得て何度も修正を重ねた末に、その月の報告書を完成させたときには達成感を得られますし、自分の中に知識が蓄積されていくことで確かな成長を実感できます。

【座談会テーマ.04】

業務の中で
大切にしていることは?

K.Mさん:

私は「周囲と積極的にコミュニケーションを取ること」を大切にしています。私の作成しているプラントの運転に関わるシーケンスプログラムは、内容にミスがあれば大きな事故につながる可能性もあります。そのため、運転に必要な思想や要件などを製造課に確認し、先輩や上司のアドバイスを受けながら、慎重に作業を進めることを大事にしています。ソフトを作る側と使用する側でお互いに意思確認をしながら高度で複雑な事象を確実に具体化していく点は、プロフェッショナルスタッフに求められる働き方にマッチしていると思います。

M.Mさん:

同感です。自分の思っていることと相手の思っていることが異なっていることもあるから、確認はきちんとしないといけないですよね。

K.Mさん:

本当にその通りだと思います。仕様書の内容が突然変更されることもあるので、正確さを期すためにも、こまめにコミュニケーションを取って何度も確認するようにしています。

M.Kさん:

私が大切にしているのは「自分の選んだことを最後までやり遂げること」です。中学・高校・大学と部活動を最後までやり抜きましたし、教員免許についても、最後まで取り組んで2教科の免許を取ることができました。「総務の仕事を続けて総務のプロを目指す」というプロフェッショナルスタッフに求められることと「最後までやり抜く」という自分の軸は相通じるものがあるのかなと思います。

M.Iさん:

私は「失敗をおそれずチャレンジする姿勢を大事にすること」を大切にしています。プロフェッショナルスタッフとして一つの道を長く続ける上では、良くも悪くも「慣れ」が出てくると思います。その中でも、例えば定型業務でも新しい視点を持って改善点を見つけるなど、新しいチャレンジをすることをしていきたいです。

M.Mさん:

確かに、一つのことにずっと取り組む中でも、新しいチャレンジをしていくことは大事ですね。
私が大切にしているのは「業務を通じて自分自身が成長すること」です。私は実験だけではなく、講習への参加や出張もします。経験のないことに取り組む日々の中で「今日はこんなことができるようになった」と自分の成長を感じながら仕事をしています。今後は、テクニカルサポートの仕事もするようになるので、お客さまとのコミュニケーションの仕方も身につけたいと思っています。できるようにならなければならないことはまだまだ多いですが、プロフェッショナルスタッフの求める「その道を極める」という大きな目標に早く近づけるよう、日々学ぶ姿勢を大事にしたいです。

【座談会テーマ.05】

プロフェッショナルスタッフに
興味を持っていただいている方へ
メッセージをお願いします。

M.Kさん:

住友化学のプロフェッショナルスタッフという採用区分は、キャリアイメージにもあるように「一定範囲の業務においてその道のプロを目指す」ことに興味のある方にぴったりです。「他社の総合職や一般職の採用区分では、自分のやりたいことができるか不安」という方にも、おすすめです。

K.Mさん:

電子工学専攻だった自分が化学メーカーに入ることに不安はありましたが、今、私は仕事を通じて化学の知識を身につけることができている実感があります。住友化学には、わからないことがあれば、熱心かつ丁寧に教えてくれる先輩や上司がたくさんいます。化学以外を専攻されている方にも積極的に応募してほしいですね。

M.Mさん:

私は技術系の職種についていますが、当初は院卒の社員と学部卒の自身を比較して、上手くやっていける自信がありませんでした。そんな中でも「わからないことは熱心かつ丁寧に教えてもらえる環境」に支えられる形で、着実に知識やスキルを積み上げることができています。もし、「自分は学部卒だから通用しないのではないか」と気後れする方がいらっしゃるのであれば、その点は心配不要だと思います。

M.Iさん:

住友化学のいいところは、社員の人柄の良さだと思います。私は会社説明会や選考の中で、学生の自分と対等に接してくれる社員の姿に感銘を受け、「この会社で働きたい」という思いが募っていきました。まだ強い希望がなくても、プロフェッショナルスタッフに興味があれば、まずは応募いただくことをお勧めします。また、就職活動では、説明会や選考を通して社員の姿をじっくり見てほしいですね。就職活動では「何の仕事をするか」を考えるのも大切ですが、「誰と仕事をするか」という”人”の部分を見ることも大切です。就活では社員との相性も忘れずに見てほしいなと思います。